自民党内の派閥の政治資金パーティーの収入の過少記載が判明したことをきっかけに、安倍派(清和政策研究会)や二階派がパーティー券の販売ノルマ超過分を所属議員に還流させていた疑いが浮上しました。
還流は直近5年分で両派とも1億円を超えるとみられ、「裏金」になっていた可能性があります。
この問題は、自民党の政治資金規正法違反の疑いだけでなく、政治と利権の癒着や派閥の影響力の強さを示すものでもあります。
では、この裏金疑惑の本当の黒幕は誰なのでしょうか。
この記事では、報道や告発状などの情報をもとに、真相を徹底調査します!
さっそく詳しくみていきましょう。
【自民党】安倍派の裏金疑惑の概要
安倍派の裏金疑惑は、2022年11月にしんぶん赤旗がスクープした自民党5派閥の政治資金パーティーの収入の過少記載が発端です。
その後、神戸学院大学教授の上脇博之氏が独自に調査を開始し、東京地検に告発状を提出しました。
上脇氏の告発状によると、自民党5派閥が2018~2021年に開催した政治資金パーティーの収入額は、政治資金収支報告書に計4168万円分を過少記載していたとされます。
そのうち、安倍派の過少記載額は1952万円で、他の派閥の200万~900万円台と比べて突出していました。
安倍派の政治団体「清和政策研究会」の代表者ならびに会計責任者は、派閥の事務局長として事務方を取り仕切っている松本淳一郎氏です。
2023年11月2日に読売新聞が上脇氏の告発状提出を報じ、派閥の裏金づくりの疑惑が表面化しました。
その後、東京地検特捜部が5派閥の担当者に任意の事情聴取を要請し、聴取を進めていることが明らかになりました。
安倍派は11月24日までに54か所の収支報告書の訂正に追い込まれました。
2023年12月1日、朝日新聞がスクープしたところによると、安倍派は、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分の収入を裏金として議員側にキックバックする運用を組織的に続けてきた疑いがあるとされます。
安倍派は2018~2022年に毎年1回パーティーを開き、計6億5884万円の収入を政治資金収支報告書に記載しています。
一方、収入・支出のいずれにも記載していない裏金の総額は直近5年間で1億円を超えるとされ、実際のパーティー収入は少なくとも8億円前後に膨らむ可能性があります。
【自民党】安倍派の裏金疑惑の本当の黒幕は誰⁈
安倍派の裏金疑惑の本当の黒幕については、2023年12月現在、特捜部が捜査を進めています。
そのため、まだ確定的黒幕が誰といった答えは出ていません。
しかし、報道によると、安倍派の政治資金パーティー収入を所属議員に還流させて裏金化していた疑惑が浮上しており、その中でも多額の裏金を受け取っていた疑いのある議員が3人います。
それは、大野泰正参院議員、池田佳隆衆院議員、谷川弥一衆院議員です。
この3人は、安倍派の中枢を担う「5人衆」の一員でもあり、安倍晋三元首相との関係が深いとされています。
一部では、安倍元首相自身が裏金疑惑に関与しているのではないかとの憶測もありますが、これについては証拠がなく、確かなことは言えません。
また、安倍派の裏金疑惑については、細田博之氏の指示があったとの情報もありますが、確かな証拠はありません。
一部の報道によると、細田氏が派閥の会長だったころ、キックバックの具体的な金額を議員に伝えていたことがあったという証言があるそうです。
裏金の習慣は、細田派時代から続いていたという指摘もあるとのこと。
こうしたキックバックで還流された裏金は、所属議員の選挙活動や政治活動に使われた可能性が高く、政治資金の不足を補う役割も果たしていたと思われます。
【自民党】安倍派の裏金疑惑の真相が闇すぎた!
自民党の安倍派の裏金疑惑の真相が闇すぎるんだとか!
安倍派の裏金疑惑の真相は、まだ明かされていません。
しかし、安倍派の裏金疑惑は、自民党や政府にとって大きな打撃となっています。
まず、自民党の政治資金規正法違反の疑いは、政治倫理の低下や信頼の喪失を招き、野党や国民の批判を浴びています。
さらに、キックバックによる裏金疑惑は安倍派のみならず、二階派にもあったことがわかっています。
そのため、こういったキックバックなどによる裏金疑惑は氷山の一角にすぎず、まだまだ明るみに出ていない政治と金の問題は山積みで、闇が深いと考えられます。
この問題は、自民党の政治倫理やガバナンスに大きな疑問を投げかけています。
岸田文雄首相は、党全体として一致団結して対応すると表明していますが、真相解明だけでなく、政治資金の透明性や公正性を高めるための法改正や制度改革など、具体的な対策を示す必要があるでしょう。
国民の信頼を回復するためには、自民党の自浄作用が問われています。
まとめ
今回は自民党の安倍派の裏金疑惑の本当の黒幕は誰かについてや、真相が闇すぎたことについてまとめてみました。
この問題は、自民党や政府に対する信頼を大きく損なう可能性もあります。
今後の動向にも注目していきたいです。
最後までご覧下さりありがとうございます。