今回は、自民党の麻生太郎副総裁が公明党を「がん」と批判した発言について、その背景と狙いを分析してみたいと思います!
さっそく詳しく解説してまいります。
麻生太郎の公明党批判の意図や真意とは⁈
自民党の麻生太郎副総裁は、2023年9月24日に福岡県福岡市で講演を行ないました。
その際に、2022年12月に閣議決定された安全保障関連3文書の改定について、公明党の3枚を名指しで批判しました。
麻生太郎副総裁に名指しされたのは
公明党の山口那津男代表、石井啓一幹事長、北側一雄副代表
以上の3名です。
3文書とは、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画、日米防衛協力の指針(ガイドライン)のことで、反撃能力の保有や敵基地攻撃能力の検討など、防衛力の強化に向けた新たな指針を含んでいます。
麻生氏の発言の背景には、自公両党の安全保障政策における温度差や対立があります。
自民党は中国や北朝鮮の脅威に対抗するために、反撃能力や敵基地攻撃能力などの強化を求めていますが、公明党は専守防衛の原則や憲法9条の解釈に基づいて慎重な姿勢を取っているのが現場です。
2022年12月に閣議決定された3文書の敵基地攻撃能力に関して、自民党は「必要性を検討する」という文言を盛り込むことを主張しました。
一方の公明党は「専守防衛に反する」として反対。
結局、3文書では「必要性を検討する」ではなく、「必要性や影響等を考える」という妥協案が採用される結果となりました。
しかし、自民党内ではこの妥協案に不満を持つ声も多くあり、特に麻生氏は安全保障政策に強い関心を持っています。
安全保障政策における自民党と公明党の立場の違いを強調することで、自民党の主導権をアピールするとともに、公明党に対して譲歩を迫る狙いがあったのかもしれません。
麻生氏は、公明党を「がん」と表現することで、その危機感を煽り、自民党の方針に従わせようとしたのではないでしょうか?
また、麻生氏は連立パートナーとして安全保障観が近い国民民主党に目を向けているとも考えられます。
2023年9月の内閣改造で、元国民民主党参院議員の矢田稚子氏が首相補佐官に任命されたことは、その一例だといえるでしょう。
麻生氏は、公明党に対抗するために、国民民主党との連携を模索している可能性があります。
その場合、公明党は自民党から離れるリスクを背負うことになります。
麻生太郎の公明党批判の発言の内容まとめ
麻生太郎副総裁が公明党を批判した発言の内容をまとめてみました。
麻生太郎副総裁は、2023年9月24日に福岡県福岡市で行われた講演で
いまのウクライナみたいに日本が戦場になるだけだぞ、としつこく言い続けた。
いまの公明党のいちばん動かなかった“がん”だった、いわゆる山口、石井、北側等々、いちばん上の人たち。
その裏にいる創価学会。
そういったものを含めて納得するという形になって、「うちは当然の如く報復しますよ」ということを公明党に認めさせております。
と発言しています。
麻生氏は、「一番動かなかったガンだった」と公明党幹部を非難しました。
さらに麻生氏は
「北朝鮮からどんどんミサイルが飛んでくる。だが公明党は専守防衛に反するという理由で反対。
現実をよく見てみろ」
と指摘しています。
麻生氏は3文書に対して
「自民党内でも反対する人がいる。それはわかる。でもさ、自民党内でも反対する人は少数派だ。公明党は多数派だ。これが問題だ」
とも語りました。
麻生太郎の公明党批判の発言の狙いを徹底解説!
最後に、麻生太郎副総裁が公明党を批判した発言の狙いについても解説してまいります!
麻生太郎氏が公明党を批判した発言の狙いは、公明党に対する圧力をかけることや、自民党内の安全保障政策の方向性を示すことだと考えられます。
麻生氏は、公明党の3人(公明の支持母体の創価学会)を「がん」と表現することで、安全保障政策において自民党の足を引っ張っているという印象を与え、公明党に譲歩を迫ろうとしたと考えられます。
また、麻生氏は、自民党内でも反対する人は少数派だと主張することで、自民党内の安全保障政策のコンセンサスを形成しようとする狙いがあったのでしょう。
麻生氏の発言は、自公連立政権における安全保障政策の課題や緊張感を浮き彫りにしました。
自公両党は、長年にわたって政権運営のパートナーとして協力してきましたが、安全保障政策では基本的な理念や方針に相違があります。
今後、中国や北朝鮮などの脅威が高まる中で、自公両党はどのようにして安全保障政策を進めていくのか、注目されます。
まとめ
以上、麻生太郎氏の「公明党はがん」発言の背景と狙いについて分析してみました。
このブログが皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧下さりありがとうございます。